SoUnD~僕らの世界~

「・・・おう。」


「はぁ・・・。仕方ないね。」



メンバーに迷惑をかけている罪悪感。


今まで感じたことがなかったこの感覚。


今日初めて知ったこの感覚はこれから先、絶対に忘れないだろう。



その後、部活の終了時間ギリギリまで俺たちは必死に練習をした。


俺も徐々に自分のパートをうまく弾けるようになっていった。



みんなもこんな俺を見捨てずに最後まで一緒に練習してくれた。





部活の終了時間を迎えてギターを片付けていたとき。



「雅。」


「お、紗奈。」



「この後、ちょっと時間ある?」


「時間?」



「話したいことがあるから。」


「あぁ。わかった。」



紗奈が俺に話したいことがあると言ってきた。


紗奈の話したいこと、の内容が若干わかるような気がした。



多分俺の考えがあたってたら、聞いてくるんだろうな・・・。




俺と紗奈は学校を出てあのファミレスへ行った。


二日続けてくるのは結構恥ずかしいような気もする。



椅子に座って、しばらく沈黙が続いた。


数分後、店員が来て俺たちはドリンクを注文した。


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