SoUnD~僕らの世界~
俺の中では、いたって普通なんだぞ?
なのに、急にそんなこと言われても、な。
「確かに風呂ん中でも考えはしたよ。でも、ずっとってわけじゃ・・・ねぇかもしんねぇだろ。」
「俺に言われても困るわな。」
そう言いながら服を脱いでいく一輝。
俺は鏡に映る自分の顔を見て再度思う。
本当に未那のことを考えている時の俺の顔は、いつもこうなのだろうか。
こんなに顔が赤くなってんのか?
だったら、未那と一緒にいる時はどんな顔なんだ。
もし、こんな感じで赤い頬だったら・・・未那にバレる!?
って、未那の眼中に俺はいねぇよな。
彼氏がいるんだもんな。
「はぁ・・・」
「幸せ逃げるぜー。」
そうかもしんねぇな。
俺は部屋に上がってベッドに腰をおろした。
それでもやっぱり考えるのは未那のこと。
それから俺自身のこと。
今までだったら、未那に出逢う前だったら、風呂からあがったらギター持って練習してたんだけどな。
そう言えば、結局練習できてねぇような気がするな。
でも、今はそんな事よりも考えることが・・・。
俺は結局練習をすることなく寝てしまった。
今日はまた、色々ありすぎて疲れが溜まってたせいか爆睡だった。