SoUnD~僕らの世界~

俺の中では、いたって普通なんだぞ?


なのに、急にそんなこと言われても、な。



「確かに風呂ん中でも考えはしたよ。でも、ずっとってわけじゃ・・・ねぇかもしんねぇだろ。」


「俺に言われても困るわな。」


そう言いながら服を脱いでいく一輝。


俺は鏡に映る自分の顔を見て再度思う。



本当に未那のことを考えている時の俺の顔は、いつもこうなのだろうか。


こんなに顔が赤くなってんのか?



だったら、未那と一緒にいる時はどんな顔なんだ。


もし、こんな感じで赤い頬だったら・・・未那にバレる!?

って、未那の眼中に俺はいねぇよな。



彼氏がいるんだもんな。



「はぁ・・・」


「幸せ逃げるぜー。」



そうかもしんねぇな。


俺は部屋に上がってベッドに腰をおろした。



それでもやっぱり考えるのは未那のこと。


それから俺自身のこと。



今までだったら、未那に出逢う前だったら、風呂からあがったらギター持って練習してたんだけどな。


そう言えば、結局練習できてねぇような気がするな。


でも、今はそんな事よりも考えることが・・・。




俺は結局練習をすることなく寝てしまった。


今日はまた、色々ありすぎて疲れが溜まってたせいか爆睡だった。



< 62 / 290 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop