SoUnD~僕らの世界~
やっぱ鈴木先輩かぁ。
三年の中でも最高の人だもんな。
あの人に認められたら俺、死ねる・・・いや、それはヤバいけどな。
「っつぅことで、えっと、最終決定日は今日から三日後。それまで」
「「はぁぁぁぁぁ!?」」
「んあ?」
今日から三日後!?
練習できる時間ってすっげぇ限られてるし!
ってか、今日のこの招集って遅いんじゃねぇのか!?
「わりぃ、別にお前らをいじめてるわけじゃねぇ。試してんだよ。」
「試す・・・」
部長いわく、その三日間で俺らの腕がどこまで上がるのかって言うのも採点基準なんだとか。
採点って、どう採点するんだよ。
「とにかく、お前らがまだ自分のバンドが不満なら満足するまで練習すりゃいいんだよ。ちなみに、明日から練習時間はフリー。」
つまり、その限られた中でのフリータイムでどこまで上りつめられるかが勝負ってことか。
「んじゃ、今日はこれで解散。早く帰れよ~。今日は残って良いとは言ってねぇからな。」
先輩のその言葉でみんながぞろぞろと帰る支度を始めた。
俺らもその流れに乗ってそれぞれ片づけを始めた。
「雅、これからどうする?」
「そうだな。あと三日か・・・。」
正直キツイところが多々ある。
今日はこのまま帰るとして、三日で最高潮までいけるのか・・・。
「まぁ、いけるところまでいくしかないだろ。」
直登はその気らしい。
オーラがさっきまでと違うような気がする。
あぁ、そっか。