SoUnD~僕らの世界~
でもって、家に帰ってやることやったら、最低二時間は練習をすること。
この時間は自分が苦手とするところを重点的に。
で、最終日までこの調子でやって、完璧に近づける。
「いや、完璧に仕上げるつもりでやる。ってので、どう?」
「俺は構わねぇよ。ってか、宿題こそ後回しにしてぇぐらい。」
「私もみっちりやるわ。宿題はやるけど?」
「んじゃ、俺四時より前に行けるように努力しまぁす!」
「明日雨降るかもな・・・。」
「なんでだよ!俺が四時より前に行っちゃわりぃかよ!」
「いや、全然おオッケー。じゃ、俺も死ぬ気でやるから、よろしくな!」
「「おっけ!」」
それから紗奈と直登とも別れて、家路についた俺は、とりあえず宿題をした。
なんてまじめなんだ、俺。
夕飯も食って、風呂も入って、部屋に上がる。
そこから三時間くらいギターと仲良く練習した。
今日のノルマは、何とかクリアした俺はベッドに潜り込んだ。
明日からどんな感じで進めていくかな。
とりあえず合わせて、チェックだろ。
で、怪しいところの確認。
あ、なんならあそこの部分をいじってみてもいいかもな、ってそれじゃ練習時間が足りねぇか。
そんなこんなで、ベッドに入った後もなかなか寝付けないでいた。
そのとき、枕元にあったケータイが鳴った。
「・・・もしもし、直登?」
『おう!まだ起きてたか?』
「おう、かろうじて。どうした?」
『いや、結局雅の話パスったなって思ってさ。』
俺の、話・・・うあ!!