短編「君と恋に落ちた」





13歳の時に書いた手紙。

9月24日、私の誕生日だった。
ただの思い付きで、私たちはタイムカプセルを埋めたのだ。
そして、16歳になったとき、二人で開けようって、言ったのに...


13歳の時、私は少し重い病気にかかっていた。
外にも出られなかった。
そんなときに彼とは出会ったのだ。
5歳も年上だったけど、そんなのは関係なかった。
凄く、すごく、すごくすごくすごく好き。


今も、好き。


あの時からずっとずっとこの時を待ってたのに、

病気だって、治ったんだよ?

あなたと居たから、頑張れたんだよ?


「××さん―っ」
息が苦しくなる。それでも、私は声を上げた。


「ぁぁぁああうぁあぁあぁ―――!
うわああああぁぁぁあああああ!!」


会いたいのに。こんなにも願っているのに。
こんなことなら、病気なんか治らなくてよかった。
あなただけが、あなただけが希望なのに。
「なんでっ
なんでいなくなっちゃうんだよぉ!
一人にしないでよ!嘘つき!!!嘘つき!最低!
もう、××さんなんて―」
大嫌い。



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