ついていきます生徒会長‼
風邪
会長を好きだと自覚し始めて何日かが過ぎた。
はあ…毎日幸せだ…。
細谷先輩のせいで3年生の女子の先輩からは
やや嫌な目で見られるようになったが気にしない。
私は生徒会副会長だもんね…!
色んな事をぼけーっと考えてると
何かで軽くコツンと頭を叩かれた。
「のどかチャーン、聞こえてる?」
「あっすみません、全然聞いてませんでした」
声をかけてきてくれたのは生徒会書記の青木諒先輩。
青木先輩は正直ちょっとチャラくて
髪も染めていたり、ピアスも開けていたりする。
だからいつも会長は「生徒会の風上にも置けん」と怒っているのだけど
やめようとしない。
でも、なんだかんだ言って青木先輩と会長は仲がいい。
私も青木先輩は好きだ。
生徒会に入って、一番最初に仲良くなったのも青木先輩だった。
気さくでフレンドリーで、人見知りな私がすぐ打ち解けた。
見かけによらず成績もよくて、頼りになる。
私の憧れの先輩だ。
「で、何の用ですか?」
「あっそうそう、ちょっと頼みがあってさ」
「頼み?」
「そう!今日、篤志のヤツ、熱出して学校休んだんだよね」
「え!か、会長が」
「そうそうカイチョウが~。だからさ、一緒に見舞い行かない?」
「あ、分かりました…」
「よかった!じゃ、放課後校門んとこで待ってるね!」
「はい」
じゃ!と手を振って行ってしまった青木先輩。
会長が熱…。
もーお弁当作ってきちゃったのに…聞いてないよ…
せめてメールでもしてくれれば…って
あ。
私そういえば会長のメアドとか一切知らない…。
青木先輩とか橋本くんのは持ってるのに…。
まあしょうがないか…
一年生の頃は会長に近づこうともしなかったもんね…。
…知りたいな、メアド。
教えてくれるかなあ~…。