赤い瞳の先に~吟遊詩人の歌~
イルマールの王子、ユールは、邪眼の持ち主であった。


王家の血筋を示す、

プラチナブロンドの髪、

高い鼻梁、

灰色の瞳――けれど、それは右目だけ。


左目は血のごとき紅玉(ルビー)の瞳。





その瞳に睨まれた者は、必ず死ぬとか死なぬとか。

< 3 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop