bitter lose
美貴はケラケラと笑うと、
グラスに残っていたカクテルを一気に飲み干してから、
バーテンに声をかけた。
美貴は酔っぱらうとよく笑う。
こうして二人で飲むのは3ヶ月ぶりぐらいだろうか。
3ヶ月前に会ったのは同級生の結婚式だった。
「美貴は今どうなの?」
「え?彼氏とかそういうこと?」
「うん」
「特にないかなー。
アタックかけてきてる年下君はいるけど。
年下は嫌だから適当にあしらってる。」
「あんた年下からモテるよね。」
「あたしが興味ないのに好かれてもめんどくさいだけよ。」
「贅沢ねえ・・・。」
「あんたもいい人探しなよ、十分いい女なんだからさ。」
私は鼻で笑った。