bitter lose
すっかり話し込んでしまった私たちは、
お店が閉まる時間まで呑み続けていた。


「3時過ぎちゃったねー。
 どうする?千夏はあれでしょ、電車で来てたんでしょ?」


「適当にタクシー拾うことにする。美貴は?」


「あたし歩いて帰れる距離だから。
 泊めてあげられたらいいんだけど、さっき話した通りだからさ。」


「妹さんね。仲良くしなさいよ。」


実家から家出中の妹さんが転がり込んでいるらしい。


「年下とは合わないのよねー。血が繋がってても他人は他人だし。」


「他人ねえ。まあ、喧嘩はほどほどにね。」


「はいはーい。じゃあ気を付けてかえんのよー」


「またねー!」

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