蜜愛シンドローム ~ After Party ~




───10分後。


席に着き、ドリンクの注文を出したところで、卓海が鞄から何やら白い紙を取り出した。

怪訝そうに見る3人の前で、卓海は紙を見ながら口を開く。


「今回はちょっと趣向を変えてみろというお達しがあってな。この平行世界では、『お題』に沿ってお互いに言いたいことを言ってみろということだ」

「・・・『お達し』って誰から?」

「オレが知るか。この紙も、いつのまにかオレの机に乗ってたんだよ」


卓海は忌々しそうに紙を見る。

ふぅん、と思いながら絢乃は紙を覗き込んだ。



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