蜜愛シンドローム ~ After Party ~
『お題その2 : 絢乃の過去の男について』
絢乃は紙に書かれたお題に、目を丸くした。
・・・一体コレは何なのか。
というか今更、ここでこれを議題に挙げる意味が分からない。
「あのっ、この議題は飛ばしましょう!」
と慌てて言った絢乃だったが、すでに男三人は議論の体制に入っている。
雅人はくいと指先で眼鏡を上げ、口を開いた。
「・・・過去の男とは、例の大学の時の男か?」
「まさかアヤがあんな目に遭っていたとはね。やはり殺しておくべきだったな・・」
「別に今からでも遅くはないだろう? 殺す方法はいくらでもある」
「殺す方法、か。・・・あのさ、慧。なんか似たようなことをお前、本編で言ってなかったか?」
「あぁ。社会的に殺す方法、肉体的に殺す方法、精神的に殺す方法。殺すと言っても方法はいろいろあるよ?」