蜜愛シンドローム ~ After Party ~
「・・・・・・・」
絢乃は無言でじーっと紙を見つめていた。
恐らく、誰と一緒になっても幸せな人生を送れるだろう。
しかし・・・。
絢乃はコクリと息を飲んだ。
───なんか、視線が痛い。
見ると。
三人ともテーブルに頬杖をつき、笑みを浮かべてじーっと絢乃を見つめている。
絢乃は青ざめた。
・・・こ、これは・・・。
おののく絢乃を見つめながら。
三人は同時に口を開いた。
「「「 さ、誰がいいか選んでくれ、絢乃? 」」」
視線が絢乃に集中する。
───絶対に逃がさない、と告げているその三つの視線。