蜜愛シンドローム ~ After Party ~



「・・・・・・・」


絢乃は無言でじーっと紙を見つめていた。

恐らく、誰と一緒になっても幸せな人生を送れるだろう。

しかし・・・。

絢乃はコクリと息を飲んだ。


───なんか、視線が痛い。


見ると。

三人ともテーブルに頬杖をつき、笑みを浮かべてじーっと絢乃を見つめている。

絢乃は青ざめた。

・・・こ、これは・・・。


おののく絢乃を見つめながら。

三人は同時に口を開いた。



「「「 さ、誰がいいか選んでくれ、絢乃? 」」」



視線が絢乃に集中する。


───絶対に逃がさない、と告げているその三つの視線。


< 19 / 21 >

この作品をシェア

pagetop