SEXOFFLINE~セックスオフライン~


相手の足を鞭のようにしなるローキックで刈っていく。

十数発も叩き込んだだろうか?

明らかに相手選手の足にダメージが蓄積してきた。

踏ん張りが効かなくなり、フットワークが鈍くなってきたようだ。

「よしっ!」

今度はローキックをフェイントにして、相手の顔面を狙う。

見事に和歌のフックが顎を捉えた。

手ごたえは十分だった。

相手がふらつく。

勝ちを確信した和歌は、トドメを刺そうと不用意に前に出た。

わずかな焦りが隙を作ったのか、反撃を許してしまった。

相手は後退しつつも、肘を飛ばしてきたのだ。


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