SEXOFFLINE~セックスオフライン~

第二章 A TIME PASSES



朝、和歌はいつものように鏡とにらめっこしている。

まったくメイクというものがいつまでたっても苦手だ。

遊びに行くならまだしも、仕事用のメイクというのはとても難しい。

和歌は彫りが深く、くっきりした顔立ちだから薄化粧が似合わない。

かといって濃い化粧だと派手になりすぎてしまう。

(どうしろって言うのよ)

相手に失礼のないように、「派手過ぎず!薄過ぎず!」試行錯誤を繰り返しているが、元来が不器用な和歌は、毎日微妙に違う仕上がり具合に悩み続けている。


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