SEXOFFLINE~セックスオフライン~


「他に従順な女はいくらでもいるのに・・・」

家庭的で可愛げ気があって、素直な女が良かったはず。

そういうタイプで、畠山に好意を抱いてる女に心当たりがないでもない。

「それなのに恋愛とはままならないもんだな」

空港に見送りに来た和歌に、畠山は白状した。

「俺は君が好きだ」

これから数年、故郷を離れるということで感傷的になっていたのだろうか、言いながら畠山は不覚にも少し涙ぐんだ。

2~3年の空白。

帰ってくる頃には和歌に恋人が出来ないはずがない。

自分が真剣に恋をしていると気づいた直後に、失恋の憂き目に会うとは。

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