SEXOFFLINE~セックスオフライン~
それでも畠山は言った。
「俺の出向中に、山吹さんに恋人が出来ていないことを祈るよ。帰ってきたら、君に恋人がいなければ交際を申し込む」
畠山を乗せて離陸する飛行機を眺めならが和歌は呆然とした。
(どうして、今、そんなことを言うの?)
―気障すぎる!
和歌は思った。
実際は畠山はいっぱいいっぱいだったわけだが・・・。
-それにしても・・・
「いつも自信に満ち溢れている畠山さんが涙ぐんでた」
この告白は和歌の心に響いた。
響いたところで、畠山はもういない。