SEXOFFLINE~セックスオフライン~



そのマリアが放課後、一人、百貨店をぶらついている。

お目当てはブランドショップだ。

ヴェルサーチ、ジャン=ポール・ゴルチエ、クリスチャンディオール・・・

幾つもの店を見て回る。

(素敵)

マリアは服に見とれている。

服を眺めているとデザイナーの生き生きとした感性や哲学が感じられ、想像の翼が広がる。

それに材質も良いし、縫製もしっかりしているし、実によく作り込まれていて、職人達の心栄えが感じられる。

店内には客を楽しませるようないたずら心一杯の展示物があったりして、飽きることが無い。

彼女にとってブランドショップはテーマパークであり、感性を解き放てる場所であった。


< 7 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop