遠い日の夢の中で
疑心猪鬼
僕が書きたいのはこんなことじゃない。あがいて、あがいてふんぞり返って。
身も心も愚痴の命でいっぱいになる。
何がしたいんだろう。
僕はもう一人の自分に訊いてみた。
すると、君はただ現実から逃げたいのだろうという。
「違うんだ」
「何が違う?じゃあ、現実の世界で何かアクションを起こしたのか」
僕は返答に窮してしまった。その困った顔を見てもう一人の自分は僕を諭した
「そうやって一人で悶々として苦しんでいても何も始まらないじゃないか。何か行動を起こして外に向かっていくことだ」
そう言うと、もう一人の自分は僕に鍵をくれた
「この鍵で目の前の大きな扉を開けな。きっと、おまえの知らない素晴らしい世界がそこには広がっているはずだ」
僕は黙ってその鍵をもらった。
その瞬間、もう一人の自分は消えてしまった。僕はまた一人になった。
本当にあいつの言ったことを信じていいのだろうか。これは何かの罠なんかじゃないのか。
そして、今度は疑心暗鬼になって脳内は「疑」の文字で埋め尽くされてしまった。
その鍵に彫られた言葉に僕は気づかず、これからも無駄に時を過ごすのだろうか。
「疑いの心が多いと人は前に進めなくなる」
身も心も愚痴の命でいっぱいになる。
何がしたいんだろう。
僕はもう一人の自分に訊いてみた。
すると、君はただ現実から逃げたいのだろうという。
「違うんだ」
「何が違う?じゃあ、現実の世界で何かアクションを起こしたのか」
僕は返答に窮してしまった。その困った顔を見てもう一人の自分は僕を諭した
「そうやって一人で悶々として苦しんでいても何も始まらないじゃないか。何か行動を起こして外に向かっていくことだ」
そう言うと、もう一人の自分は僕に鍵をくれた
「この鍵で目の前の大きな扉を開けな。きっと、おまえの知らない素晴らしい世界がそこには広がっているはずだ」
僕は黙ってその鍵をもらった。
その瞬間、もう一人の自分は消えてしまった。僕はまた一人になった。
本当にあいつの言ったことを信じていいのだろうか。これは何かの罠なんかじゃないのか。
そして、今度は疑心暗鬼になって脳内は「疑」の文字で埋め尽くされてしまった。
その鍵に彫られた言葉に僕は気づかず、これからも無駄に時を過ごすのだろうか。
「疑いの心が多いと人は前に進めなくなる」