私の好きだった人。


「そうなの!?じゃあもう一回電車にの・・・ろ」


私がそう言ったとき、電車のドアが閉まり、乗れなかった。

パッと視線を電車からみんなに戻す。


「ほら、間違えるとか、ぐっちーさん頼りない」


佑真のその言葉に言い返すことはできなかった。


「・・・次の電車待つ?」


しばらくして、私がそう言うと


「次の駅だし、歩いて行こーぜ」


幸樹が言って歩き出した。

そして、幸樹についていくように皆で駅の出口に向かった。


< 17 / 72 >

この作品をシェア

pagetop