私の好きだった人。
「・・・え?い、ま・・・撮った・・・?」
私の言葉に、幸樹は悪戯っぽく笑った。
「な、何撮ってんじゃーっ!!」
私は、幸樹の手からカメラを取ろうとする・・・
けど、横から彰に横取りされた。
「あ、コラ!変なもの撮んなよ?!」
彰に向かって叫ぶ。
「撮んないよ」
とか言っときながら、彰は佑真の不意打ち写真を撮ったりって遊びだす。
ギャーギャー騒いでる間に電車が来て、電車に乗りかえる。
そして、ふと思い出したように幸樹に話し掛ける。
「ねぇ、幸樹、時間のやつ、書いた?」
「・・・あ」
忘れてた。そんな顔をする。幸樹。