私の好きだった人。
ゲーム
「うぁ~授業つらっ!!」
社会科見学の日の後最初の授業。
私は、机に顔を伏せて嘆く。
「うるさい」
頭をペシっと瑞希に軽く叩かれる。
行事のすぐ後の授業は辛い!辛すぎる!!
今度は足をバタバタさせた。
すると瑞希に蹴られる。
「たっ」
「ちゃんとノート書けや」
「えー」
私は伏せていた顔をあげ、口を尖らせた。
「ぐっちーさん、暇ならゲームしよーよ!」
そう言ってきたのは佑真。
「ゲーム?!」
興味を示したように佑真に笑顔を向ける。