私の好きだった人。
「この紙に」
そう言いながら私の机にノートを切って作ったような小さいメモを3枚置いた。
「ばつゲームを書くの!」
「うん。で?」
「じゃんけんして負けた人がカードを引いて、それを実行するの!」
「・・・・・・え?それだけ?」
「所詮、俺が考えたゲームですから。彰、やる?」
そう言いながらくるっと後ろを向いた佑真。
「やる」
「ぐっちーさんは?」
今度は私の方を向いた。
「暇だしやるー」
そう答えると、佑真は満足げに笑った。
「じゃあ、ばつゲーム書いて!終わったら始めよ!」
そして私たちはそれぞれ机に向かった。
ばつゲームかぁ・・・とりあえず
『好きな子に告白』
と書いてみた。