私の好きだった人。
「これ、なんて読むの?」
佑真は私のプリントを取って、指差しながら言った。
「えっと・・・・・・わかんない」
バカな私にはわからなくて、そう答えた。
ちなみに、国語の時間でプリントをやってたときね。
「・・・」
私の机にプリントを置いて、私を見る佑真。
「ぐっちーさんって意外とバカなんだね」
佑真はバカにしたようにそう言った。
「は、はぁ?!」
話したこともあまりないのに、そう言うこと言う?!
負けず嫌いの私は、
「読めなかった佑真に言われたくない!」
言い返す。そして、さりげなく呼び捨てにした。