熱帯夜
「あぁー俺明日何着て行けば良いんだ?!スーツは違うだろー?デーハーな服は引かれるだろうし…うおぉーっマジでどーするんだよ俺ー!やっべーマジやべーっ!」
大きな独り言を彼は叫び、携帯を手にした。
「今度は何ー?」
「すみません先輩。俺、今超絶に困ってるんすよ。明日、何着てったら良いっすかね?!」
「え…私、どんな服持ってるか知らないし」
職場の行き帰りも仕事着で通っていたから、彼の私服を見た事がなかった。
「んー、普通に友達と遊ぶ時の格好で良いんじゃない?別に二人きりってわけざゃないんだし。良く見せよう見せようって思ったら、空回りするよー?」
「じゃあ、黒のTシャツに、いつものデニムで良いっすかね?」
「だからぁー私どんなの持ってるか知らないってば!(笑)」
「よしっこれで決まりっすね!先輩のお陰っすー!明日楽しみだなー。うぉー俺超恥ずかしい!」
「うん、うん(笑)じゃあ明日ね。遅刻厳禁だよー?まぁ遅刻なんてしないと思けど」
「遅刻なんてしないっすよー」