熱帯夜
その反面、私はと言うと…


スウェット素材のマキシ丈のワンピースに、ハイカットの黒いスニーカーと、手抜きに見えてしまう。


皆で集まると言う言葉の大ざっぱな面が、私をこうさせたのか…


彼の場合は、憧れの女の子もいる集まり、であって、普段とは違う特別な物だ。


私は、急に恥ずかしくなってしまった。



ああ…もう帰りたい…



「お待たせー」


正午の五分前。


残りのメンバー四人が来た。

今日は男女それぞれ三人ずつで集まった。その内の二人はカップルだ。
付き合っているからと言って、浮く訳でもなく、皆仲が良いからとても自然だった。

よく、はしゃいでいる小学生の男女グループの様な。特別でもない日常の光景そのものだった…この時は…。



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