熱帯夜
「いつも、同じ匂いがするなって思ってたの。お友達になろう?」



皆から愛されている笑顔で君はボクにそう言ったんだ。



出勤した時は、ほぼ一緒のシフトで、よく休憩時間も被った。


担当は違ったけれど、ボクが担当していたレジの前が、君の担当するエリアだった。


「そうなんですか?きっと彼氏さん喜びますよ」

「じゃあ、これにします」

「かしこまりました」


お客様と会話しながらレジへ来た。



< 3 / 54 >

この作品をシェア

pagetop