熱帯夜
「お待たせ致しました。こちら、エビとビーフンのチャーハンになります。エビアレルギーの方は、こちらの鶏肉とパイナップルのチャーハンをお召し上がり下さいませ」
テーブルに二種類のチャーハンが並ぶ。
「エビアレルギーだったよね?」
「え、覚えててくれたの?!」
「うん、アレルギーは命にも関わる事だし」
「ありがとー!!」
「西川さんっ!マジ優しいっす!」
「そんな事ないよー」
「いや、本当に気配り上手だよ」
「むぅー」
「何だよ、ふくれるなよ」
「だってぇ…」
「お前だって…いつも俺の革靴、磨いてくれてるだろ…」
「ヒューーーッ」
今度は二人共が赤くなった。
皆、良い恋愛してるんだ。