樹海を泳ぐイルカ


ふと目があったのは、中谷だった。


中谷の視線はすぐに下をむいて、僕からそれた。















「あぁああぁぁああぁぁ!!!!!!」










叫び声が静まり返った教室に響く。







教室中の窓ガラスをひとつひとつ割っていくと、傷が化膿しているのか癒えているのかよく分からなくなった。




クラス中が僕を呆然とみている。


ただ、呆然と。








< 120 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop