樹海を泳ぐイルカ


錆びついて軋む階段をゆっくり上り最上階にきた。

空にほんの少しだけ近づいた僕は、ゆっくりと進み手すりをつかむ。


見下ろせば、地面は遙か遠く少し目眩がした。


此処から飛び降りれば確実に死ねる。



中谷とクラスメイトと教師の顔が頭をよぎった。

また吐き気が戻ってきて僕は激しく咳き込む。





さあ、終わらせるんだ。

自分の手で―――…!!




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