御曹司なんてお断り★番外編★
志保は恥ずかしそうに俺から少し離れる。
「あの・・・
昴さん。私も、オフィスでキスするのはどうかと・・・」
困ったように志保も口をはさむ。
「えー?」
「だって、昴さんはこちらの常務ですし、
上司が女を連れ込むって言われたら・・・」
そんなの気にしなくてもいいのにーー
と顔をしかめるが、
志保はしっかりと俺を見つめる。
そうだよな。
志保はそういうところはしっかりしてる。
俺みたいに、理性が吹っ飛んで
オフィスとか関係なくキスするってないだろうな。
そう思うとおかしくなって
ふっと笑った。
「わかった。
じゃぁ、俺のベッドの上で鳴いてくれる?」
「---!」
志保は真っ赤になって絶句する。
あー、かわいい。
意外と、言葉攻めに弱いんだよな。志保って。
俺は、ちゅっと触れるだけのキスを志保に落とした。
「---はぁ。セクハラおやじの発言ですね。」
武は呆れたように、冷たい視線を投げてきた。
うるさいなーー。
俺は志保に溺れてるからいいんだよ。
「---なんだ、武・・・志保に嫉妬か?
みぐるしいな。お前にもキスしてやろうか?」
「ーー!!!昴さまっ!!!」
はい。怒った。