恋愛レッスン~部下の甘い囁き~
私の言葉に、

彩音さんは微笑んだ。


「私は中立の立場だから」


「え?」


「前に、類から聞いたでしょ?

本当は類の兄貴だって」


「・・・あ」


「男が考えてることも、

女が考えてることも、

私には理解できるから、

怒ることなんてない。

今はもちろん心も体も、

女だけどね?」


そう言って彩音さんは笑った。


「彩音さんといると、

落ち着く・・・」


お酒を飲みながら、呟いた。

「そうだ。

今から私んちで飲みましょうよ?」


「エ、でも、そこには

類が・・・」
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