恋愛レッスン~部下の甘い囁き~
「彩音から電話が来た。

茉緒がつぶれたから、

介抱してやれって・・・」

・・・

そう言って微笑んだのは、

会いたくなかった人。

・・・

いや・・・

・・・

会いたくても、

会っちゃいけない人。

・・・

「・・・類」

その言葉しか出なかった。

・・・

類は私を抱きしめて、

耳元で囁いた。

「ここに来てよかったのか、

やっぱりここに来ない方がよかったのか、

茉緒の寝顔を見ながら考えた。

・・・

やっぱダメだわ。

・・・

好きな女は、

自分の手で

幸せにしないと意味がない」


「・・・」
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