恋愛レッスン~部下の甘い囁き~
下唇をかみしめて、

涙をグッと堪えた。

・・・

「茉緒、何があった?」

「類」

「ん?」

「私は、やっぱり・・・

類とは付き合えない」

「・・・は?」

「圭吾をあんなにしたのは私だから。

素敵な人だったのに、あんな顔させたのは、

私の罪」


「茉緒、何で一人で全部背負うんだよ?」

「背負ってなんかない・・・

ただ、圭吾には私がいないと・・・

類、あんたはまだ若いでしょ?

私みたいなおばさんより、

もっと若くて綺麗な子にしときなよ」


「茉緒は綺麗だし、おばさんなんかじゃない。

仕事してる時、どれだけ輝いて見えるか、

茉緒は知らないだろ?

そんなに綺麗な女、茉緒以外いない」
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