恋愛レッスン~部下の甘い囁き~
オレは書類を、

茉緒のデスクに置いた。

「遅くまでお疲れ様」

そう言って微笑んだ茉緒。

・・・

「茉緒は、すっぴんがいいって

言わなかったっけ?」


「・・え?」

・・・

オレは茉緒の顔に触れていた。

・・・

いつもはすっぴんのくせに、

このプロジェクトが始まってから、

ずっと化粧をしている。

・・・

何かを隠すために、

茉緒は化粧をする。

・・・

「鮫島さんと、

うまくいってないの?」


「ま、まさか。

うまくいってるわよ。

とっても優しいし・・・」


「うそつき」

座ったままの茉緒の顔を、

オレは優しく抱きしめた。
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