恋愛レッスン~部下の甘い囁き~
・・・

唇にしようとしたら、

両手で阻止されてしまった。

「バカ、何やってんのよ?!」

・・・

真っ赤な顔でそう言った茉緒。

・・・

その顔がオレを骨抜きにするんだ。

・・・

わかれよ、茉緒。

「キスしたら、泣き止んだだろ?」

「なっ?!」

・・・

何かを言いかけて止めた茉緒は、

俯き、

オレの肩にグーパンチをした。

「痛いな、なにすんだ・・・よ」

・・・

俯いている為、顔が見えない。

でも、

涙が落ちたのはわかった。

「類のバカ」

捨て台詞をはいた茉緒は、

椅子から立ち上がると、

オレから逃げ出そうとした。
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