恋愛レッスン~部下の甘い囁き~
「好きな女泣かせるあんたを、

オレは許さない」

そう言ってオレは睨んだ。

・・・

でもそいつは、

鼻で笑った。

「オレが泣かせた?

茉緒が勝手に苦しんで泣いてるだけだ」

・・・

「鮫島さん、酷過ぎだ」

「どっちが酷いと思う?

オレは確かに茉緒が傍にいてくれたら、

幸せだと思った。だが・・・

オレといる時でも、類・・・

お前のことを想ってる茉緒が、

オレの傍にいることが、

どれだけ残酷かわかるか?」

・・・

そう言った鮫島さんの表情は

暗く、落ち込んでいた。

・・・

「そんな女お前にくれてやる。

オレには必要ないから」

そう言って、

鮫島さんは、

部屋を出ていった。
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