恋愛レッスン~部下の甘い囁き~
・・・

私は怒ったふりをして、

類の横を無言で通り過ぎる。

・・・

類は慌てて私の手を取ると、

「ゴメン、怒った?」

・・・と、

首を傾げて、

私の顔を覗きこむ。

・・・

コイツの行動は、

確信犯だな?

・・・

そんな可愛い顔されると、

ふりなんて、

続くわけがない・・・

・・・

「お、怒った・・・」

口ごもってしまった。

・・・

類は、二カッと笑って、

手を持ったまま歩き出した。

「類、怒ってるんだからね?」

・・・?!

すると突然、

私の前で立ち止まった。

私は類の背中にぶつかる・・・
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