恋愛レッスン~部下の甘い囁き~
「頭がこんがらがってきた」

「ま、要するに、

彩音とオレは兄弟で、

恋人なんかじゃない。

だから、茉緒がオレを好きで、

オレが茉緒を好きでも、

何の問題もないってわけだ」

・・・

涼しい顔をして言った類。

ン?・・・ちょっと待てよ?

・・・

類が私の事好きだって言うのは

いいけど・・・

何で私が類を好きだってことになる?

・・・

またしても、

眉間にしわを寄せた私。


「そんなにしわ作ってると、

元に戻らなくなるよ?」

そう言って笑う類。

「邪魔者は退散します」

嬉しそうに、

彩音さんは部屋から出ていった。

「私がいつ、

類を好きだって言った?」

「エ、昨日?」
< 87 / 184 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop