変わらない想い
その日の夕方
マサヤの部屋に
一言文句を言いに!!
「お兄ちゃん入るよ」
部屋のドアを
勢いよく開ける。
「おぅ」
部屋には
トモキ君とシュン君が
いつものように来ていた。
携帯をいじってる
マサヤのバカに
「ちょっと、お兄ちゃん
全校生徒の前で告るなよ!
あの後
マジ恥ずかしかったんだから!
授業サボって
廊下でタバコ吸って
お兄ちゃんみたいな男
100%フラれるね!」
「うるせぇ!
100%フラれるだと
オレが
いつ何処で誰に
告ろ~がオレの勝手だろ
マジうぜぇ~し」
ムカつくっ!
私のことも
少しは考えろって
恥かくのは
妹の私なんだよ
マサヤの妹で
有名になっちゃってるんだから!
私は
力いっぱいドアを閉め
自分の部屋に戻る。
なによ
あの言い方っ!
私は枕を
壁に投げつけた。
(トン トン)
「オレ、シュン」
「入っていいよ」
私の声は
ちょい怒りぎみ
部屋のドアが開き
私はシュン君を見上げる
「マサヤのこと
勘弁してやって
マサヤ、マジ真剣で
今だってフラれたら
ダセェ~よな
月曜、学校休もうかなって
そればっかでよ
分かってやって、なぁ」
でも・・・
私の気持ちも
考えてほしかったんだよ
全校集会じゃなくても
よかったんじゃないのって
思ってるし・・・