変わらない想い
「28日の夕方
迎えにくっからよ
いいな、準備しとけよ」
勝手なことばっか言って
腕を組んで私を見てる。
「ちょっと!
勝手に決めないでよ
私、行かないから」
相変わらず
強引な性格
「セイラって
一日だけだから
頼むよ、なぁ!
一生のお願い・・・
セイラ、いいだろ?」
トモキ君の
必死に頼む真剣な表情に
しかたなく
「・・・分かったよ」
「28日メールすっから
忘れるなよ!」
「・・・うん」
「セイラ、その格好
似合ってんぞ!」
「ありがとう」
照れくさいんだけど・・・
「じゃ~な」
トモキ君は
いつも勝手なんだから
どこに行くのかも気にせず
明日は皆と過ごして
明後日は
シュン君と
過ごすことばかり考えていた。