変わらない想い
私はウーロン茶を飲み
シュン君に寄り添った。
「アヤカ・・・」
トモキ君の
囁く声が聞こえてしまう。
アヤカ先輩を抱きしめ
キスを何度も何度も
交わしていた。
「セイラ、あいつら見るな!」
「・・・うん」
トモキ君
アヤカ先輩のこと
スキか分かんないとか
言ってたよね
やっぱり
アヤカ先輩のこと
スキなんだよね。
新年まで
あと20分ほど
マサヤとマリが
部屋に戻って来た。
「外、さみぃ~」
二人共、鼻の頭真っ赤だよ!
「セイラ、大丈夫?」
「・・・うん、マリは?」
「まだ気分悪いし
外に行って風にあたってたら
だいぶましになったけど
アヤカ先輩達
まだイチャついてるね」
私達がいようが関係なく
キスを交わしてる
「二人共かなり飲んでたしね」
目のやり場にこまるんだけど・・・
テレビからは
新年のカウントダウンが始まり
皆で
『5・4・3・2・1・0』
『あけおめ~』
「シュン君
今年もヨロシクね」
「セイラ、ヨロシクな」
二人でおでこを合わせ
手と手を取り合う。
シュン君
去年以上に仲良く
愛し合っていこうね。
シュン君の手を
ぎゅっと握り
お互い微笑み合った。