変わらない想い
「セイラ、疲れてね~か?」
「大丈夫だよ
シュン君、疲れたの?」
ベッドに倒れこみ
眠そうにしているシュン君
「昨日、あんま寝てね~からな
朝方までトモキと起きてたし」
ず~っと
起きてたんだっ?
「私・・・
いつの間にか寝ちゃってた」
てか
すごい寝顔してたり・・・
「セイラ~
寝言、言ってたぞ
シュン君~大スキ最高ってな」
「ウソばっか!
ウソでしょ?」
シュン君の顔を
笑ってるし
「マジで」
「絶対ウソだ!
シュン君、顔が笑ってるよ」
かすかに笑っている
「ウ・ソ
セイラ、オレのこと
絶対裏切るなよ」
「裏切ったりしないよ
シュン君のほうこそ
裏切ったりしないでよ!」
めちゃくちゃ
スキなんだよ
「しね~よ」
「約束だからね」
「あぁ」
夜、シュン君に
家まで送ってもらった。
トモキ君に渡すお守りのこと
すっかり忘れて
ポケットの中に入れたまま
何日も過ぎていた。