変わらない想い
今日は早起きして
髪の毛を丁寧に巻き
お気に入りの
グロスと香水を。
「お兄ちゃん
義理チョコおいてるから」
テーブルの上に置き
「お父さん、はい」
「セイラ
もしかして手作りか?」
「そうだよ」
「お父さん、嬉しいぞ」
お父さんは
チョコを手に取り
喜んでいる。
「余りだから」
「お父さんが
かわいそうでしょ」
お母さんから言われ
「ゴメン、ゴメン」
部屋に戻り
皆のチョコを持って
「行ってきま~す」
ワクワクしながら
サキを迎えに行った
サキも髪の毛を巻いて
ピンクのグロスを塗っていた。
色が白いサキは
ピンクのグロスが
とても似合ってて
「サキ~カワイ~よ」
「マジで!?」
「うん、カワイ~」
そんな胸が弾むような
会話をしながら学校へ。