変わらない想い

「・・・シュン君」



シュン君が
3年生になって
1年間使っていた


机と椅子。


机の左上には



シュン☆セイラ


二人の名前が彫ってある。

涙が止まらない



「机と椅子
セイラの教室に
運んでやっから」



二人で机と椅子を教室まで運び

今まで使っていた机と椅子を
シュン君の教室に運んだ。



「お前ら何やってんだ?」



マサヤから言われ



「別に何もね~よ」



「グッスン・・・シュン君
グッスン・・・

ぁぁっありがとう」



「泣くなオレまで
泣きそうになっからよ」



シュン君は
私の涙を

そ~っと
親指で拭ってくれた



「グッスン・・・グッスン

明日から・・・グッスン
シュン君・・・グッスン
この学校に・・・

いないんだよね
ヒック・・・グッスン・・・」




シュン君・・・




「学校で会えなくても
毎日会えるじゃね~か」



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