変わらない想い

教室の後の席には
タクが座って



「セイラ、こっち来い」



手招きしてる


タクの横に
運んで来た机と椅子を置いた。



「セイラ?
机と椅子、運んできたのか?」




「うん!
シュン君の机と椅子だから」




「セイラと一緒でよかったし」




「私もタクと一緒でよかった
仲のいい友達は
いつものメンバーしか
いないからね」



私は、サキとマリ以外の
友達は少なく
新しいクラスの友達と
仲良くやっていけるか不安もあった。



私達の担任は

24歳、女の音楽の先生に。



昼休みは、いつもの五人と
マリも一緒に六人で

お弁当を食べていた。




「マリ、お兄ちゃん
昨日学校でケンカしてきてたよ」




「そうらしいね
マサヤから聞いた
一つ上の先輩ボコったって

マサヤ、停学になったり
しないといいけど・・・」




マサヤは短気で
すぐカァ~っとなって
相手が誰だろうと関係なく

殴りかかっている。


シュン君もトモキ君もだけどね。


シュン君達、三人は
別々のクラスに

三人共、部活は入らないって
言っていた。



アヤカ先輩は
三人とは違う高校だけど

毎日、トモキ君の家に
遊びに行ってるらしい。





< 174 / 404 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop