変わらない想い
ファミレスに入ると
いつもの席に
トモキ君とアヤカ先輩がいた。
「ちぃ~す」
「ヒロシ、久しぶりだな
サッカーまじめにやってんのか?」
トモキ君は
ヒロシに聞く
「はい、トモキ先輩がいないんで
めちゃくちゃ淋し~ですよ」
「ウソつけ!」
隣のテーブルに座り
メニューを決め注文を。
トモキ君が
「セイラ~シュンと
一緒じゃね~のか?」
「シュン君、気分悪いって」
ニヤけながら
「ふ~ん、気分がね~」
何っその言い方
めちゃくちゃ気になるじゃん!
ヒロシとドリンクを取りに。
「アヤカ先輩
相変わらずキレイだよな」
「うん、キレイだよね」
私は振り返り
アヤカ先輩の横顔を
羨ましいほどキレイで
カッコイ~んだもん
私なんかと比べ物になんないし・・・
テーブルに戻る
ヒロシの頼んだハンバーグを
「もらい~」
一口食べた
「こらっ!!
セイラ!!
オレだってエビフライもらい~」
ヒロシは
フォークで
エビフライを
「あ゛ぁぁ~
エビフライ大好物なんだよ!」
ヒロシにエビフライを取られ
口をとがらせて
テーブルの下で足を蹴った。