変わらない想い
「セイラ、覚悟しろ!」
トモキ君は、私の頬を
思いっきり強くつねってきた。
「痛い゛、いだい゛
ごめんなさい」
「よし、素直で結構」
頬は真っ赤になり
ヒリヒリしていた。
強くつねらなくても!
四人で店を出て
「じゃ~ねヒロシ
今日はありがとう」
「おぅ、明日な」
ヒロシと別れ
「セイラ、家まで送っからよ」
「いいよ、大丈夫だから
アヤカ先輩と帰って」
私は
自転車のカゴに
鞄を入れ
自転車に乗る
「オレとセイラ
同じ方向だろ送るって」
困った顔をしてたら
「セイラ、トモキに
送ってもらって危ないし」
「アヤカ先輩だって
危ないですよ!」
「私は家近いし
セイラんちの近く
不審者が出たんでしょ?
危ないから
トモキに送ってもらって!
いいね、分かった!」
「・・・はい」
最近家の近くに
不審者が目撃されていて
まだ捕まっていない。