変わらない想い
指をさしながら
「セイラ~今、認めたな」
「キスしてないもん」
「はいはい」
トモキ君のバカっ
自分が忘れろって言ったくせに
トモキ君が
思い出させてるし・・・
意味分かんない。
家の前まで送ってもらい
「セイラ
絶対奇跡は起きるからな」
「何言ってんの?」
「オレは
奇跡を信じてっからよ」
「だから何の奇跡なわけ?」
「愛の奇跡に
決まってんだろ!」
トモキ君のおでこに
手をあてて
「熱は~ないみたい
一人で帰れる?」
「おい!バカにしやがって!」
「変なことばっか
言ってるからだよ」
「オレ帰る!じゃ~な」
「トモキ君
送ってくれてありがとう」
「おぅ、またな」
私は、あなたが言った
奇跡の意味
シュン君に夢中すぎて
シュン君だけを見て
この時の私には
あなたとの奇跡なんて
考えてもみなかった。