変わらない想い
朝、サキとタクを迎えに
「サキ、おはよう」
「おはよう」
タクが玄関から出てきた
「タク、おはよう」
「・・・・・」
「セイラ、朝からタク
めちゃくちゃ機嫌悪くて」
「何かあったの?」
「知らない
気にしなくていいから」
教室に入るまで
タクとは喋ってない
タクは机の上に
鞄を叩きつけ席に座る。
私、タクの隣の席だよ
何か怖いよ・・・
タクは私を睨み
「セイラ!!お前
昨日、ヒロシと二人で
ファミレス行ったんだってな!」
「うん、行ったよ
トモキ君とアヤカ先輩もいたよ」
「そんなこと聞いてね~し!
何でヒロシ誘って行ってんだ」
えっ?何?
何で怒ってんの?
「ヒロシ、ヒマそうだったから
タク、顔怖いんだけど・・・」
「オレ、昨日
セイラと一緒に帰ろ~思って
体育館で待ってたんだぞ!
全然こね~から
チャリ小屋行ってみたら
セイラのチャリね~し
夜、ヒロシから
セイラとファミレス行ったって
メールきてマジムカつくし!」
待ってたんだ
知らなかったから・・・
「タク・・・ゴメンね
待ってるって思わなくて
ゴメンね・・・」
ムッとした表情で
腕を組み私を見てる。