変わらない想い
去年の自分を思い出していた。
私は、アヤカ先輩に憧れ
慕っていたこと
アヤカ先輩みたいに
なりたいって思っていたこと。
今でも憧れてるんだけどね
アヤカ先輩は
特別なんだもん。
「セイラ先輩の彼氏って
イケメンなんですよね?」
私は自慢げに
「イケメンだよ」
シュン君は
イケメンで頭もいいんだから
自慢の自慢なんだから
「羨ましいです
サキ先輩の彼氏も
イケメンですし
サキ先輩とタク先輩
双子なんですよね?」
「そうだよ」
「タク先輩
カッコイ~ですよね」
タクは1年の
女の子達から人気があった。
部活が終わり
タクと一緒に帰る。
「タク、1年の女の子達から
カッコイ~って人気だよ」
「ふ~ん」
「嬉しくないの?」
「別に」
ヒロシだったら
めちゃくちゃ喜ぶのに
タクはいたって冷静だ。